小島(おしま)とは…
瀬戸内海は古代から大陸につながる海の道であり、様々な歴史の重なりと文化の広がりを持っています。
小島は今治市沖の来島海峡に浮かぶ面積500平方メートル、周囲3キロメートルの小さな島です。
明治中期に日露戦争に備えて当時の30万円(現在の13億円超)の巨費を投じ、芸予要塞が築かれました。
その遺跡が島内に今も数多く残されています。
また、島の宝100景(外部リンク)にも選ばれている国立公園です。
今治市内から小島へは、波止浜港より小型フリーで渡れます。
波止浜港で切符を買う
波止浜観光休憩所内の無人券売機で切符を購入します。
※往復切符を購入(小島に売場なし)
【運賃】
波止浜~小島:(往復)440円
※小学生以下は半額料金
いざ小島へ!!
波止浜港から小島へは約10分の遊覧を楽しめます♪
フェリー客席の窓からは、ずっと乗っていたくなるような美しい「しまなみ海道」や「しまなみの海」を楽しむことができます。あっというまの10分間です。
「小島」に到着!
降りて直ぐ目に入るおっきな大砲
降りて左の方に見える28センチメートルの榴弾砲のレプリカ。この榴弾砲は、平成21年から平成23年に放送されたNHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』の撮影のため、当時の資料をもとに忠実に再現されたものです。
榴弾砲(りゅうだんほう)とは…。
同口径のカノン砲に比べて砲口直径に対する砲身長が短く、低初速・短射程であるが軽量でコンパクト、高仰角の射撃を主用する大砲の一種です。
観光案内マップをもとに小島観光♪♪
小島を降りて直ぐに設置された『小島観光案内マップ』の番号順に小島を回ってみました。
①探照灯跡(たんしょうとうあと)
探照灯(サーチライト)は、夜間に海峡を往来する船舶を確認するための照明で、一説には灯火は波方町の大角鼻の岩場まで照らしたと言われています。今は台座しか残っておらず、探照灯がいつ撤去されたかは不明のようです。階段横の入り口から入った室内は、3枚目の写真の網のところに吹き抜けとなっています。
②発電所跡(はつでんしょあと)
火力発電所を含む英国式工法による赤レンガの建物は美しく、歴史の証人として見事な光彩を放っています。
③南部砲台跡(なんぶほうだいあと)
この南部砲台は、一番南側の砲台で規模も小さいが、馬島から糸山間の来島海峡を防衛する大事な砲台です。
④弾薬庫跡(だんやくこあと)
危険な弾薬を貯蔵するために周囲にはしっかりとした防壁が必要でした。山の傾斜面を掘り下げて、深い谷間のようなくぼ地とすることで周囲は山肌で守られた作りになっています。当時は、モッコ(縄や竹・蔓を編んで作った土砂の運搬道具)とスコップを用い、全て人力で作られました。
⑤中部砲台跡(ちゅうぶほうだいあと)
小島の芸予要塞の中核を担う中部砲台には、28センチメートルの榴弾砲が6門(門:大砲の数の単位。かろうじて通ることができる狭い口という意味を持ちます。狭い筒の中から弾丸が飛び出ることから門で数えます。)配備されていた。榴弾砲の他にも地下室や井戸、浄化装置などもあり、山頂には司令塔が設けられています。
⑥北部砲台跡(ほくぶほうだいあと)
北東部に位置する北部砲台。24センチメートルの加農砲(かのんほう)4門と軽砲(けいほう:口径105ミリメートル以下の野戦砲。)4門が配備されています。大正15年に、北部砲台は陸・海・空軍の合同の航空機による爆撃演習に使われ一部が壊されています。
芸予要塞以外にも景色がきれい♪
海沿いの遊歩道や海水浴を楽しめる海岸もあります。
にゃんこも寄ってきます。人懐っこくてかわいい。
イノシシにも遭遇しました。罠も仕掛けられてます。
まとめ
いろんなきれいな景色も楽しめる島です。遺跡のまわり約1.8キロの遊歩道には2,500本の椿が植えられていて、時期が合えばきれいな椿を見ることができます。遺跡巡りの他にも、ビワ首海水浴場や「風の顔ランド」キャンプ場もあって年中通して楽しめます。ぜひ一度行ってみてはいかがでしょうか?
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